
(つゞき 「
上村松園展3 姉様遊びのあと」)
松園は、能(謡曲)を題材にした絵を多く書いている。
「舞仕度(今展に不出展)」「花かたみ(展覧会図録31)「焔(33)」「草紙洗小町(47)」「砧(48)」「静(54)」「古代汐くみ(55)」「序の舞(77)」「鼓の音(79・80)」など。
松園が初代金剛巌について謡を稽古したのはよく知られる。
私が稽古いただいている金剛流能楽師の種田道一先生から聞いた話では、松園の「草紙洗小町」で扇を持つ右手の小指が立っているのは初代の癖だそうである。
一般には許されない構えであるが、松園は初代の癖のまま
描いているようで、こういうこぼれ話は面白い。
(つゞく 「
上村松園展5 文楽」)

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