
「
上村松園展」の後、常設展を観ようとエレベーターを4階で降りると … 「女」がいない!
近美の常設展は2~4階だが、どなたも4階からご覧になると思う。
いつもはエレベーターを降りて、まず目に入るのが碌山作「女」で、これを観ないと出端を挫かれたようで心地が悪い。
そうか、藝大「
明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山」に出かけているのかな?
「女」は全部で幾つあるのか?私が観たのは近美・新宿中村屋・碌山美術館の3体だ。
7~8年前、臼井吉見の小説『安曇野』を読んで穂高へ行った。
金沢からの帰りに、糸魚川から大糸線でゆーっくり下がり、女の一人旅なので断られないかと心配しながら、穂高駅の観光案内所で「今晩泊れるところがありますか?」
目的は、碌山美術館・井口喜源治記念館・有明紬であった。
碌山美術館では、黒光
コッコウへの恋の三部作と云われる「女」「デスペア」」「文覚」も観ることができ、外に高村光太郎・戸張孤雁・中原悌二郎・中村彝らの作品も充実していた。
井口喜源治記念館では、観覧しているのは私ひとりで、『安曇野』を読んで訪ねた旨を受付の年配の方に伝えると、奥の炬燵のある茶の間で、お茶とお饅頭を御馳走してくださり1時間くらいお話した。
有明紬で有名な織元へ電話したところ、常時見学できるような所でないらしく、気が引けてお訪ねせず、仕方なく安曇野市天蚕センターに行ったが今ひとつ。
他には、黒澤明監督「夢」のロケ地である大王わさび農場の水車小屋・鐘の鳴る丘集会所など。
かろうじて「鐘がなりますキンコンカン」は耳にしたことがあるが、一世を風靡した歌らしい。
穂高は、また訪れたい場所である。
追記 「女」、東博にもあるようだ … 見た記憶がない。
展示する場合は、本館1階の近代美術の室だろうが、あそこはサーっと通ってしまうことが多いからなぁ。

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