(つゞき 「
上村松園展1 姉様遊び」)
私が茶を習い始めたのは17歳の時(現在45歳)で、理由の一つに和服への興味があった。
19歳で映画「細雪」、20歳で映画「序の舞」を観て、それに拍車が掛かった。
「序の舞」は、宮尾登美子が松園をモデルにして書いた同名小説を原作とする中島貞夫監督・名取裕子主演の映画。
原作や松園の自叙伝「青眉抄」も読んで、画集の女性の髪型の名前や着物の日本伝統色名を調べたり、髪や着物で身分や時代等が分かるのが面白かった。
和服への興味のピークは25歳くらいまでで、谷崎潤一郎や泉鏡花などの小説から髪型や着物の柄を絵に描いたり、時代ものの邦画を見たり。
18歳から20歳過ぎは歌舞伎を頻繁に見て、成人式の振袖は「赤姫」にこだわったから、日本髪にしたくて、京都の「金竹堂」で花簪やびんびらに塗りの櫛・平打を購入した(
参照 「
簪・櫛・笄1」)。
しかし、19歳の裁量では、横浜の何処で日本髪を結えるか分からず、近所の美容室で「新日本髪」なるものになっていまい、思い描いたものと全く違った(七五三みたいよ)。
当時、今のようにネット検索できる時代だったならば、東京でも日本髪を結う美容室が分かっただろうから残念(といっても上方風の鬢や髱が好き)。
22歳から28歳まで京都に住み、何回か日本髪を結えて、悦に入るというか嬉しかった。

今年は2回結婚式に出ていて、花嫁さん一人は引きずりの振袖、一人は白無垢なのだが、どちらも日本髪でないのが、日本髪大好きな私としてはちょっと残念。
確かにカツラは違和感があるので、地髪で結うと可愛いのになぁ。
高島田なら江戸風でも良いので、それに舞踊の鷺娘のような大きな綿帽子が好みだ、小さいのはいけない。
画像は、篠山紀信『坂東玉三郎』(1978刊)。
(つゞく 「
上村松園展3 姉様遊びの後」)

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