東京国立近代美術館に行った。
上村松園展
松園の代表作は、だいたい観ているので行かないつもりだったが、友人の鑑賞話を聞いたら観たくなって、終了3日前に駆け込んだ。
この展覧会で初めて見る作品が多くあり、行って良かった。
また、画集や図録の解説で、タイトル・主題・構図が同じ作品を2~3点描いたものが、多数存在するのを知ってはいたが、それが並んで展覧してあり興味深かった。
ただただ清らかで美しいと鑑賞すると同時に、1枚の絵の髪や着物で数十分楽しめる。
松園は「私は一生
姉様遊びをしたようなものどす」と清方に語ったというが、私も松園の絵を観ると一緒に姉様遊びをしてしまう。
私は子供のころ、着せ替え人形、リカゃんも着せ替え人形だが、今云うのは衣装が増やせる紙製、が大好きだっだ。
今の子は知らないと思うので説明すると、まず丈夫な紙で女の子(平面)を作り、この子のために色々な衣装をデザインして作ってあげる。
女の子のプロポーションを紙にトレースして洋服をデザインして描いて、着せるための折り返しを付けて切り取る(髪や靴も同じように作る)のだが、これに夢中になっていた。
それを手に持って、空想のシチュエーションの中で動かす。
松園の作業は、きっとこのように、この大店
オオダナの17~18歳の娘、髪は鴛鴦が良いか?それとも結綿か勝山か?着物は雪のころにて綿入れを重ね着させて、色は縹?緋?いやいや二藍にしよう、文様は?長襦袢は?帯の色・文様はこれで決まり、年齢的にもう矢の字結びでなく太鼓にしよう、などと遊んでいたに違いない。
(つゞく 「
上村松園展2 日本髪」)
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