
(つゞき
五稜郭と箱館奉行所 その2)
この日は、前日の悪天候と打って変わって晴天に恵まれ、朝市の後に元町散策をした。
上は、チャチャ登りと呼ばれる急な坂と、その右隣に建つハリストス正教会の塔。
「チャチャ」とはアイヌ語で「おじいさん」の意味らしいから、「おじいさんの上り坂」?
ハリストス正教会は、安政6年(1859)建設の日本初ロシア正教会で、現在の建物は大正5年再建、塔の天辺にある鐘の音からガンガン寺と呼ばれたそうだ。

左上は、函館山の麓にある函館港と町を一望する元町公園で、かつて箱館奉行所(参照「
五稜郭と箱館奉行所 その1」)があった場所。
「
箱館奉行所 公式ウエブサイト」によると、見晴らしが良いと云うことは、入港した船からも御役所が良く見え、外国の軍艦からの標的になる。
また、港から五里四方を外国人遊歩地としたので、
函館山の山頂付近から御役所を背後から監視され

る可能性もあり、御役所を移転したそうである。
左下は、函館港のベイエリアに建つ煉瓦造りの倉庫群で、明治42年に建てられ、現在はショッピングモールとなっている。
風景・建物・空気その他、印象はやはり横浜と良く似ている。
しかし、横浜が早い時期に開発により、明治・大正の建築物が取り壊されてしまったのに対し、小樽や函館は公共建造物だけでなく、民家さえもよく保存されている。
(つゞく
北海道立函館美術館「長谷川潾次郎展」その1)

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