(つゞき
五稜郭と箱館奉行所 その1)
この再現建築は素晴らしい!
よく再現などと云いながらベニヤかと思うような建材を使っている観光地があるが、ここでは木材・襖や障子・畳・土壁・金工芸・漆芸・屋根瓦・桧皮葺など、確かな職人達が伝統的工法で作っている。
「当時の姿をできるかぎり再現」とあるが、北の最果てにこのような贅沢な建物が作られたことが根本的に不思議。
それとも、幕府の役所として、当時これくらいは当たり前だったのだろうか。
閑話休題、再現建築の中でも興味を持ったのは漆喰壁、京都の寺院や古建築では、貼り付け壁もしくは聚楽壁を多く見るが、ここでは少し赤みを帯びた漆喰が上塗りされている。
他にも越前の屋根瓦、銅の鬼瓦など興味はつきない。
これら復元工事の映像記録は、再現映像シアターで見ることができるので、ご覧になって欲しい。
時間は何分間なのだろうか、私は同行者の呼びだしアナウンス「横浜からお越しの~」がかかり、最後まで見なかったが。
最後に、残念な出来事をひとつ。
奉行所の大玄関の隣、使者之間の玄関の床の間に、女性二人が腰掛けているのを同行者が見て訝ったので、私が外国人なのでしょうと答えた。
韓国や中国の観光客が大勢訪れていて、確かにその床の間は、通常より框
カマチが高く、腰掛るに程よい高さである。
そこへ、男性客が来て注意をしたら、なんとその女性は日本語で返事をしたのである。
その注意に未だ訳が解らず座っている女性の隣に、後から来た他の男性が来て座ったところで、流石に係りの方が気がついて注意をした。
床の間に座った三人は若者ではなく!いずれも60代だと思われる … 悲しいなぁ。
(つゞく
函館元町)
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