
根津美術館に行った。
新創記念特別展 第5部
国宝燕子花図屏風
琳派コレクション一挙公開
「燕子花図屏風」は、何度も観ているが新しい展示室で照明にも工夫があるのか、また違って見えてきた。
「桜下蹴鞠図」、通常「懸かりの木(鞠庭の式木)」は松・桜・柳・楓、または四方とも松と聞くが、これは何故だか四方とも桜なので華やか。
「白楽天図屏風」、石川県立美術館に同じく光琳作「白楽天図硯箱」があるそうだが、観たことがないので観てみたい。
展示室6「燕子花図屏風の茶」
濃茶席、昭和6年5月の再現とあるのに、なぜ中置なのだろう?
伊賀の細水指を取り合わせたいが為だろうか?
細水指と雲龍釜、同じような形状で差し合うのに、そうまでして取り合わせた理由は?
どなたか御教示いただきたい。
「古織割高台」は、腰を削り出さないタイプで、大きさ・釉・景色ともに好ましい。
茶碗は、水引きし胴から高台を削り出すのが一般的だが、時々観るこのタイプ、私は大好き(作陶用語に自信なし)。
薄茶は庭園の燕子花前で野点にしたとあるが、釜は手取釜である。
どのようにしたのだろう、木の枝に釣ってふすべ茶にする様子などを想像すると、楽しい。
織部所持「芽張柳蒔絵棗」と宗箇所持「上田三島」だけでなく、宗旦作花入「三井寺」、遠州作茶杓「五月雨」など、季節だけでなく人物や時代をも符合させ、流石お倉が深い。

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