平成14年(?)、田中敏雄作の
折敷(右は異なる)を購入した時に、四ッ椀の製作を頼んだ。
それまでに、田中先生は蓋付椀はしたことがないというお話だった。
それから、全体のフォルム、口づくり、蓋のはまり具合等々、納得されるまで何度も試作を重ねてくださったと聞く。
平成20年、それが出来上がった。
茶事用に購入したが、そうでなくても毎日使っている。
田中先生の作品は、年を経るほどに良く育ち、殊に根来写しは本歌と見紛うばかりだ。
田中先生が実際に20年ほど使った椀の見込に断文があるのを拝見したことがある。
私の場合は五客を順繰りに使っているので、断文を見るのは100年後? … 楽しめないってことね。
使い込んでこその結城のきもの、サラは野暮だから書生に着せてから主人が着る、と同じだが、私は主人兼書生だからなぁ。
日々の食事では、汁椀にご飯、飯椀に汁ものや時に菜、飯椀・汁椀の蓋に菜を盛る。
江戸時代、日本人は米をたくさん食したからか、飯椀は大きい。
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