
過日、三井記念美術館へ行った。
江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品
2007年秋に開催された東博「
大徳川展」に比べれば、規模は小さい。
将軍の遺愛品と銘打っているのだから、茶道具・香道具がそう多くないのは当然だが、私の興味はどうしてもそれにあるので物足りない。
とはいえ、家康の身近な品々であるため、持ち主の人となりを顕しているのを面白く観た。
さて、茶道具に関して云えば、「駿府御分物」徳川美術館蔵と「手沢品」久能山東照宮蔵(私は初めて見た)では使用目的が異なると解説にある。
確かに、徳川美術館の蔵品は晴れ道具であるのに対し、久能山東照宮のは褻のものであることが良く理解できる。
如庵写しの席に「初花」「遅桜」が双び立つと聞き期待して行ったのだが、それは期間限定だったようで、拝見できなかった。
確認不足が悔やまれるものの、両器は見ているが「横田」は初めてだったので、よしとしよう。
「駿府御分物」の香木は質量とも一級なのに、それが展観されず期待はずれ。
外には「鑓 銘長吉」「びいどろ藥壺」「雪輪に柳橋・刈萱文麻浴衣」などが興味深かった。

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