ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに行った。
浜口陽三名品選
光の果物たち
併設展:新収蔵の伊東深水ほか近代木版画の数々
週1回行く人形町に新しい美術館が開館すると知り、訪れたのが「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」。
1998年のことで、この時初めて浜口陽三氏を知り、静謐な世界に魅せられた。
それから時折「ミュゼ浜口陽三」で心地よい時間を過ごしていたが、週1の人形町行きを2年ほど休んでいたので、ここへ行くのも久し振りである。
私は版画技法について全く無知であるし、版画家を何人も知らないが、同じメゾチントなら長谷川潔より浜口の方が好みである。
浜口はカラーメゾチントで著名な版画家であるが、モノクロも素晴らしい。
同じ版から摺ったカラーメゾチントの「暗い背景のびんと黄色いレモン」(画像)よりモノクロの「びんとレモン」の方が好きなくらいである。
今展観でモノクロとカラー、それぞれ1点つゝ好きな作品を選ぶならば、前者は「くるみ」、後者は「西瓜」。
ところで、「ミュゼ浜口陽三」HPによると、9月に「NHK新日曜美術館」で「この人が語る 私の愛する画家 山田太一 私と浜口陽三」が放映されたようだ。
それを知らずに、見ていないのが残念である。
さて、時間が止まったような空間に浮かぶ様子を見ていて
有元利夫を思い浮かべた。
浜口も有元も同じモティーフを繰り返し登場させるという点で共通するものがある。
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