(つゞき 「
京都旅行1」「
京都旅行6」)
京都国立博物館、特別展覧会以外に平常展示では素晴らしい香道具を観た。
原口喜美子氏寄贈 志野流香道具
時代の道具と特注で作らせたであろうものがあり、そのどれもが状態・趣味共に良く、ひとつとして首を傾げるものがない。
ただし、「蘭奢待」に極めがないのは、どこからか分香したのか。
お名前に覚えがあったので調べてみると、志野流会報誌「松隠」の「現代香人録」に紹介されていて、お人柄や香に対する真摯な態度を知ることができた。
また、京博HPに「(前略)原口氏の寄贈品には、志野流香道を皆伝した人物が所持すべき道具のほとんどすべてを含みます。江戸時代の終わりから昭和時代までの雅やかな香道具(後略)」とある。
「皆伝した人物が所持すべき道具」、豊かな財力を背景にしたのは確かだが、それだけで、あのような蒐集ができるわけではなく、人格・教養・美意識・鑑識眼ともに優れた方であったは想像に難くない。
それに引き比べ(比べるのもおこがましい)、そのいずれもが欠如している私は香を学び続けて良いのだろうか。
追記 京都で外に「楽美術館」「承天閣美術館」を観たが、記事は省略する。(了)
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