今日、知人Tさんが弓を題材にした小説をいくつか紹介してくださったので、早速に図書館で探した。
「備前名弓伝」 山本周五郎著 -ごく短編、読了
「箭竹
ヤダケ」 山本周五郎著 -同断
「怒らぬ慶之助」 山本周五郎著 -予約
「名人伝」 中島敦著 -借りた
「備前名弓伝」「箭竹」ともに、弓を通して語りたいのは武士道(武家の妻の道)、とりわけ主君への忠義であろう。
正直、他の周五郎作品に比べ、そう完成度の高い小説とは思わないが、今は弓に関するものは何でも面白い。
「箭竹」は、箭箆
ヤベラ(箭簳
ヤミキとも云う)を作る武士の後家の話。
「備前名弓伝」は、備前岡山池田家の御弓組に属す武士の話で、徳川の御世、一旦事ある時は戦闘の道具になるが、日常では現在と同じ弓術の精神・哲学を擁する点を興味深く読んだ。
なお「名人伝」には未だ目を通していないのだが、昨年9月、古美術商Mさんが舞台「敦-山月記・名人伝-」をご覧になったとのことで、大絶賛していた。
原作:中島敦
構成・演出:野村萬斎
私がそれを知らないと言うと、次回は誘うね、とおっしゃってくださった。
その折もMさんのお話に興をそそられてはいたが、弓を始めた今となっては何んとしても観てみたい。
忘れずに誘っていただけるよう、近日中に念押ししておこう。
(つゞく 「
その2」)
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