(つゞき 「
身にまとう和のにほひ8 飲香」)
白檀の
香盒佛コウゴウブツ。
自分の十二支の守り本尊を持つ方も多いが、これは
聖観音菩薩と思う。
香盒佛とは、常に携帯できるよう香合の中に仏像を彫刻したもので、懐中仏とも云うそうだ。
不信心な私は家に置いたままだが、仏に守護を祈るというより、これを下さった方を向うに見ている。
白檀の香りは徐々に薄れるが、これは未だありがたい芳香がしている。
松久朋琳作で、径一寸七分ほど、お顔は小豆大と極小さい仏様だが、さすがと思われる出来である。
(松久朋琳 明治34年~昭和62年)
参照 十二支守り本尊
子年-千手観音 丑・寅年-虚空蔵菩薩
卯年-文殊菩薩 辰・巳年-普賢菩薩
午年-勢至菩薩 未・申年-大日如来
酉年-不動明王 戌・亥年-阿弥陀如来
(了)
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