昨日、根津美術館で行われた
柳営茶会に初めて伺った。
松浦鎮信流、小堀遠州流家元、安藤御家流、石州流伊佐派がお席を持たれていた。
家代々の伝来道具が素晴らしいのは勿論なのだが
御宗家方が
殿様然としていて、鷹揚で飄逸で、とても素敵であった。
大人数のため外で長時間待ったし、席中も各自のスペースは広くはないのだが、心持はゆったりとした。
通常、大寄せ茶会では、多くの参加者(自分も、その1人なのだが)のため、長時間待つ。
それが嫌さに、心惹かれるところがなければ、まず行かない。
大寄せは、平成15年5月、茶の湯文化学会創立10周年記念茶会以来である。
今回は、12・13日と本ブログに書いた講師好みの羽箒が、
安藤御家流の待合に荘られると聞いたので、伺った。
本来なら、ほかされる使用済みの羽を
再利用した羽箒である。
講師が、貴重な羽を大切に想う気持ちから製作したもので、私もその志に共感している。
しかし、外にいくらでも名品をご所蔵されているであろうのに、それを荘る
安藤御家流の
御宗家にお会いしたかった。
想像していたように、なにものも、ゆったりと受け止めるといった印象。
家柄のなせる態(わざ)であろうか。
そうなると努力のしようもないが、悠然としたいものだ。
追記 根津美術館では「筑前高取展」を開催中であったので拝観してきた。
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