(つゞき 「
木綿1」)
ここで話題にしている木綿は「もめん」だが、「きわた(もくめん)」「ゆう」が紛らわしいので書き添えておく。
①もめん(cotton):綿の朔果の種子を覆う綿毛から作った繊維
②きわた・もくめん(cotton tree):「木棉」とも書く、漢名「樹棉
じゅめん」、別名「攀枝花
は
んしか」「紅棉
こうめん」など、種子に綿毛が生える
③ゆう:楮
こうぞの木の皮から作った繊維
①詳細は「木綿3」以降で書くが、用途は布団などの綿(詰め物)や綿織物。
ところで、「木綿
もめん」に対し、繭の綿「真綿
まわた」がある。
「木綿」普及以前「綿」とは繭製をさしたが、「木綿」が普及すると「真の綿」として区別。
「真綿」の用途は布団などの綿、防寒用の綿帽子(現在の花嫁用とは異なる)、紬糸な
ど。
②中国では布団などの綿にしたが現在はあまり用いないようで、また日本での利用例は見
つけられなかった。
③「太布
たふ」「栲
たえ(たく)」「栲布
たくぬの(たくふ)」~木綿
ゆうで織った布
「木綿花
ゆうはな」~古代、女性の髪飾りなどにした木綿で作った造花
(②cotton tree の花「木棉花
もくめんか」とは異なる)
「幣帛
へいはく」~神に奉献する木綿、または木綿で織った布帛の供物
「木綿垂
ゆうしで」~榊に付ける木綿で作った幣
ぬさ(しで)
「木綿鬘
ゆうかづら」~冠に懸ける木綿で作った鬘
「木綿襷
ゆうだすき」~袖をからげる木綿で作った襷
(つゞく 「木綿3」)
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