端唄「浅間」の歌詞を載せる(
参照 「
傾城反魂香」)。
恨みも恋も残りねの(恋も残らねど)
もしや心の変りやせんと
思ふ疑ひ 晴らさん為の誓紙をば
なぜに煙となし給ふ
恨めしや
胸のほむらは夜に三度
こちの思ひは日に三度
煙比べん浅間山
あれ御覧ぜよあさましや
邪淫の悪鬼は身を責めて
なう 剣の山の
上に恋しき人は見えたり
嬉しやとてよぢ上れば
思ひは胸を焦す(胸をくだく)
こはそもいかに恐ろしや
花の姿もよはよはよはと
かしこに立ち
行かんとすればこゝに消え
あるかなきかの春の夜の
朧月夜にはかなくも
消えて形は失せにけり(形はなかりけり)
『琴線和歌の糸』寛延3(1750)、松川勾当・安永勾当編、永田調兵衛版
※( )はネット検索で見つけた異なる歌詞。
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