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2014年 08月 28日
(つゞき 「動物について考える3 飼育」)
茶の湯では近代に生まれたもの、例えば電気などを原則使わない。 炭で湯を沸かし、菜種油や蝋燭(櫨蝋ハゼロウ)などで明かりを燈し、また今でも水道水でなく井戸水を汲む方もある。 茶道具の茶入チャイレの蓋は象牙で、また鳥の羽で羽箒ハボウキ・座履ザバキ・掃込ハキコミを作る。 (上:茶入・羽箒とも緑水庵所有、羽箒は黒鶴) 香の火道具の羽箒も鳥の羽、柄は象牙も多い。 弓道の矢羽は鳥の羽根、矢筈ヤハズは水牛・象牙・骨・鹿角など(現在は樹脂などもある)、弓懸ユガケは鹿革。 (中上:矢・弓懸とも緑水庵所有、矢羽は鷲) 邦楽器にも動物を利用したものは多い。 三味線の皮は犬や猫、駒は水牛、撥は鼈甲や象牙、糸巻は黒檀などの他象牙、糸は絹(蚕)。 琴の糸は絹、爪は象牙、柱ジは象牙や鯨の骨。 太鼓、大鼓オオカワ、小鼓の皮は馬だそうだ。 現在はプラスチックの駒・撥・柱、テトロンの糸など、代用品もあるが、替えが利かないものもある。 (中中:三味線・撥ともに緑水庵所有) 書画の筆には羊・鼬イタチ・狸・猫・鹿などの毛、細い蒔絵筆に至っては琵琶湖産の熊鼠クマネズミが使われるそうだ。 (中下:書道の筆は緑水庵所有) 僧侶の持つ払子ホッスは麻を束ねることもあるが、馬や白熊ハグマ(白いヤクの毛)。 能の鬘カツラの黒垂クロタレ・白垂シロタレは馬毛、赤頭アカガシラ・黒頭クロガシラ・白頭ハクトウ(シロガシラ)はそれ ぞれ赭熊シャグマ(赤く染めたヤクの毛)・黒熊(黒いヤクの毛)・白熊。 日本髪の髢カモジには人毛の他、赭熊シャグマ(緑水庵註:赭熊と言っているだけで黒熊?)。 文楽人形、仕掛けに背美鯨セミクジラのヒゲ、鬘は人と同じく人毛やヤク。 (下:人形町の鯨のモニュメント) 以上、若干知識があるもので動物材をあげてみたが、他にも色々あるだろう。 これらの材料のうち毛を刈るだけで不殺生の採取、食用または駆除の副産物もあろうが、私には正直分からないものも多い。 しかし、殺生も伝統芸術には必要と思うわざるを得ないケースがある。 以前、「美しさに犠牲はいらない」に賛同すると書いた(参照 「動物について考える1」)が、伝統芸術に犠牲(殺生)が伴う是非に私は結論を出せないでいる。 (f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →
by ryokusuian
| 2014-08-28 14:00
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