(つゞき 「
木守2」)
長次郎茶碗「木守」は、利休、少庵、宗旦、武者小路千家4世一翁宗守と譲られ、同家官休庵に伝来した。
その後、6世真伯より高松松平家に献上されるが、家元披露茶事には松平家から拝借する習わしと聞く。
ところが、大正12年たまたま松平家の東京の蔵にある時に関東大震災で粉砕。
昭和9年に楽家13代惺入が破片一片を用いて再生し、9代愈好斎より再び松平家に献上、本歌同様官休庵お家元の襲名披露に使われるそうだ。
襲名披露のみしか松平家の蔵から出ない「木守」が、昭和63年に楽美術館「長次郎」展で初公開された。
この展覧会には3回行ったが、他の長次郎茶碗本歌とは別の意味で、再生を試みた人々の「木守」への想いに心震えるものがあった。
参考文献 『
楽焼の祖・長次郎四百年記念 長次郎』楽美術館
(参照 「
利休七種」)
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